ペットも家族の一員だからと、大型犬でも室内で飼われることが多くなった近頃ですが、それでもやっぱり気になるのは犬の抜け毛ですよね。
短毛種であるラブラドールですが、意外にも抜け毛がひどいので悩まされている飼い主さんも多くいらっしゃるでしょう。
お掃除が本当に大変ですよね?
今回はラブラドールの抜け毛対策をご紹介します。
ラブラドールは抜け毛がひどい?
ラブラドールは意外にも抜け毛がひどいです。
短毛種の犬なのでそれほど抜け毛が気にならないんじゃないのかなと思って飼われた飼い主さんもいたことでしょう。
うちでは黒ラブを飼っているので、ホワイトの床に黒い毛が落ちていればとても目立って気になります。
ラブラドールが歩いたところには常に抜け毛がついてくるような感じです。
靴下にも毛がいっぱいつくので、靴の中やラブがいない他の部屋にまで抜け毛が散らばってしまいます。
ラブラドールの毛は意外と太くて硬いものがあるため、掃除機でもなかなか吸いとることが出来なくて苦労をします。
ラブラドールの被毛はダブルコートで暑いのが苦手
犬の被毛には「シングルコート」と「ダブルコート」があって、ラブラドールの被毛は「ダブルコート」で二重構造に毛が生えるようになっています。
「ダブルコート」の特徴は保温機能が高く寒さから身を守ることができることです。
もともと、ラブラドールの祖先はカナダの北の寒い土地から来ている犬なので、寒さから身を守る必要があったのです。
ダブルコートの下側にある被毛が「アンダーコート」といって、細かくて柔らかい毛が密集しています。
皮膚に近いところに羽毛のように生えているため、体の熱を外に逃がさない役割があります。
表側に見える太くて硬い毛が「オーバーコート」といいます。
「オーバーコート」はバリアの役割をしていて、外からの冷たい風を内側に入れさせないようにしたり、紫外線を防いだりします。
また、水をはじく性質があるため水の中や泳ぎなどもラブラドールは得意とされています。
寒い冬は比較的得意とされるラブラドールですが、ダブルコートは夏の暑さにはもっぱら弱いのが特徴です。
ラブラドールの換毛期は春と秋
ラブラドールには換毛期といって抜け毛が多い時期があります。
ラブラドールのように寒さをしのぐために二重のコートを身にまとっている犬は、寒い時期が終わった「春」に大量の毛が抜け落ちます。
人が季節の気候に合わせて衣替えをするかのように毛が生え変わるようになります。
また「秋」になれば今度は冬支度に入ります。
人間が長袖やセーターの用意をするように、ラブラドールも夏の毛を落として冬毛の準備に入ります。
ですので、換毛期となる春や秋には大量の抜け毛が目立つようになります。
ストレスによって抜け毛が多くなることも
ラブラドールは室内で飼われることが多くなったことで、換毛期以外でも毛が抜け落ちるようになりました。
普段から抜け毛が多いラブラドールですが、異常なほどに抜け毛が目立つときにはもしかしたらストレスがあるのかもしれません。
抜け毛が普段より多く、毛並みや毛艶が悪くなっているなと感じた場合は、ストレス性の脱毛症になっている可能性があります。
犬のストレスの主な原因は運動不足やスキンシップ不足などの欲求不満が考えられます。
飼い主さんが忙しくてあまり愛犬にかまってあげられていないと、犬は愛情不足でストレスを感じるようになるので注意しましょう。
アレルギーも抜け毛の大きな原因となる
アレルギーには食物アレルギーと環境アレルギーがありますが、どちらも皮膚にひどい痒みを起こし掻きむしってしまうことで抜け毛の原因となります。
また体じゅうが痒くなることでひどくストレスを感じるようにもなります。
抜け落ちた毛を掃除しないままほったらかしにしてしまうと、そこにダニやノミが発生し、それが皮膚につくことでアレルギーが助長されてしまいます。
アレルギーを持っている犬は皮膚炎を起こす原因となりますので、普段から身の回りの環境を衛生的に整えてあげるようにしましょう。
うちの犬もアレルギーによる脱毛がひどかったです。
アレルギーの対策もしてあげる必要があります。
ラブラドールの抜け毛にはコードレス掃除機が便利
ラブラドールは抜け毛がひどいのが特徴です。
そこは観念して毎日のお掃除を頑張りましょう。
お掃除するのをなるべく簡単にするには、ダイソンのように吸引力が強くて簡単に持ち運べるコードレス掃除機を用意するのがいいでしょう。
うちではダイソンを使っています。
抜け毛が気になったらいつでもどこでもすぐにお掃除ができるためあるととても便利です。
ラブラドールの硬い毛はカーペットに刺さってなかなか掃除機でも吸い取れないことがあります。
抜け毛が気になる場合には、フローリングにジョイントマットなど敷いて使えば毛が刺さることもなくなるのでお掃除が楽になります。
抜け毛対策にルンバがいい
普段忙しくてお掃除している時間も惜しいという方には、「ルンバ」のようなお掃除ロボットの導入を検討してみるといいと思います。
ルンバなら出かけている間にお掃除が終わっていて、特にカーペットなどは自分で掃除するよりもよっぽどきれいにお掃除してくれるようです。
ソファーや椅子の下など人がやるのは面倒なところもお掃除ロボットなら潜り込んで勝手にお掃除してくれます。
お手入れも簡単でローラーに抜け毛が絡まることもないのでおすすめです。
抜け毛で掃除機の臭いが気になるときには
掃除機をかけたとき犬の匂いが染み付いて排気が臭くなることがありませんか?
対策として中に溜まったゴミはお掃除の後に毎回すぐ捨てるようにしましょう。
ずっと放置しておくと雑菌が沸いてますます臭くなります。
臭いが媚びりついて取れない時には、ダストボックスを水洗いして良く乾燥させます。
水気が残ったままセットしてしまうと、雑菌がわいてまた臭いの原因になってしまうので、しっかりと乾かしてからセットするようにしましょう。
それでもまだ臭いが気になるときは、「洗濯用の粉洗剤」または「重曹」を床にまいて掃除機で吸わせるようにすると消臭効果があって排気が臭わなくなります。
ラブラドールの抜け毛対策に服を着せる
お家の中にいるときに、あまりに抜け毛が気になって仕方ないという方は、ラブラドールに抜け毛防止用の服を着せるという方法があります。
服を着るのを嫌がって噛んでしまう子もいるので馴れさせるまでには少々時間がかかる場合もあります。
犬の体に合ったものや動きやすいものを選んであげるといいでしょう。
服を着せることで抜け毛が飛び散るのを最小限に抑えることができるためお掃除はだいぶ楽になります。
ラブラドールの抜け毛には普段からのお手入れ
抜け毛取りにはブラッシング
抜け毛を減らす一番の対策はやはり毎日のブラッシングでしょう。
抜け毛を完全になくすことはできないので、抜け落ちる前に処理をするというのがお部屋をきれいに保つ一番の方法となります。
またブラッシングには犬にとってもさまざまな良い効果があります。
まずはからだにとってマッサージ効果があるため血流がよくなり健康に良いことです。
そしてブラッシングをすることで、飼い主との良いスキンシップになることも大きなメリットです。
愛犬の体をいたわって毎日触れてあげることで、からだの異変やトラブルにもいち早く気づいてあげられるようになります。
換毛期は特に毛が抜け落ちるようになりますが、抜けた毛が落ちずに皮膚にくっついたままの場合があります。
死んでいらなくなった毛がいつまでも皮膚にくっついたままでいると、そこに菌が発生して皮膚炎を起こす原因となってしまいます。
そのため、特に換毛期には抜け毛を取るためにブラッシングを毎日やってあげるといいでしょう。
ラブラドールのブラッシング方法
まずは全体の毛を逆立てるようにブラッシングします。
あまり強く押し当てると皮膚に傷が付くのでソフトに行うようにしましょう。
手、足、尾、顔など全ての毛が逆立ったら今度は毛並みの方向にとかしていきます。
最後に硬く絞った濡れタオルでからだ全体を拭いてあげると被毛の汚れも取れて清潔になります。
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シャンプー
シャンプー剤は犬用のものを必ず使ってください。
人間用は犬の皮膚に合わない成分があります。
なるべく自然由来のものを使ってあげると安心でしょう。
皮膚や被毛に良いおすすめのシャンプー
シャンプー剤はじかに付けずに一度手のひらで泡立ててから付けるようにしてください。
洗い方はとにかく優しくソフトに洗ってあげましょう。
シャンプー前にブラッシングをしておくとより効果的です。
尻尾の方から洗っていき、最後に顔付近を洗いシャンプーが目や耳に入らないように注意しましょう。
シャワーのお湯はぬるま湯で流すようにします。
シャンプー剤が皮膚に残らないようにしっかりと洗い流しましょう。
濡れた体全体をタオルで拭きあげます。
その後ドライヤーで毛の根元までしっかりと乾かしましょう。
タオルでしっかりと水分を取っておくとドライヤーが楽になります。
ドライヤーの熱で火傷をしないよう、ある程度距離をとって乾かすように注意してください。
生乾きは臭いや皮膚トラブルの原因になりますので、しっかりと乾かすことがポイントです。
シャンプーの頻度は月に1~2回が目安です。
洗いすぎは皮脂がなくなりすぎて逆に皮膚によくありません。
換毛期はシャンプーをしてあげることで、からだに残った毛も洗い流せて皮膚トラブルを防ぎ、お部屋に抜け毛が落ちることも最小限に少なくすることができます。
ラブラドールレトリバーは短毛でもダブルコートなので意外と抜け毛が多くなります。
床を掃除しやすい環境にして、ルンバなどを導入するのが一番の対策となります。
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