お宅のラブラドールは肌荒れしていませんか?
犬の肌は実はとても敏感肌なんです。
特にラブラドールは皮膚炎などの病気になりやすいといわれている犬種です。
一見被毛に覆われていて丈夫そうに見えますが、少しの刺激にも弱くできています。
今回は犬の敏感肌についてお伝えします。
犬の肌はとても敏感肌
ラブラドールは皮膚の病気になりやすいといわれています。
その原因には犬の皮膚の特徴があげられます。
犬の皮膚は人間の皮膚と構造が違います。
犬には犬用のシャンプーがあって、人が使う用のシャンプーは使ってはいけないと言いますよね。
それは人に比べて犬の皮膚は弱く出来ているからです。
皮膚は外側から「表皮」→「真皮」→「皮下組織」の3層でできています。
犬は「表皮」の一番表面にある「角質層」の厚さが、人間の1/3程度しかありません。
そのため外部からの刺激や乾燥に弱く皮膚のトラブルになりやすいのです。
人は被毛に守られていない分厚くて丈夫な表皮をしています。
犬の敏感肌で注意すること
犬の敏感肌で注意することは、とにかく清潔に保つことが大切です。
ホコリや汚れなどが付いたままでは臭いの原因にもなります。
毛穴に詰まった汚れなどからも皮膚のトラブルに発展します。
シャンプー
シャンプーを定期的におこない、普段過ごす環境も清潔に保つようにします。
シャンプー後はしっかりとすすいで皮膚に刺激となる成分が残らないように注意してください。
シャンプーが終わったらすぐに全身を乾かします。
ダブルコートは乾きにくいので注意が必要です。
生乾きなど濡れている時間が長いほど、細菌などが繁殖する可能性があります。
皮膚に負担を与えないようにするためには、素早く毛の根元に当たる地肌まで乾かすようにしましょう。
ドライヤーの前にしっかりとタオルドライをしてからドライヤーをすると良いでしょう。
ドライヤーの熱は犬に負担がかかるので、ある程度離して使ったり、冷風に切り替えながら熱くなり過ぎないように気をつけて乾かすのが望ましいです。
定期的にシャンプーをすることによって皮膚の状態を健康に保つことに繋がります。
特に暑い夏は皮脂の分泌量が増えて皮膚や被毛が汚れやすく、皮膚トラブルになりやすい季節ですので清潔に保てるようにしましょう。
ただしシャンプーのしすぎは逆効果になることがあります。
皮膚を保護している皮脂膜のバリアまでを奪ってしまうと余計に皮膚が弱くなって炎症を起こす危険性があります。
皮膚の状態を見ながら2週間に1回くらいが目安になります。
犬用のシャンプー剤
シャンプーをするときは犬用のシャンプーを必ず使うようにしてください。
犬は人間よりも表皮が薄く出来ているためとてもデリケートです。
肌のpH(ペーハー)も人と犬と違います。
人間用のものを使うと刺激が強すぎてしまいますので注意しましょう。
乾燥
乾燥もラブラドールの肌にとってはあまりよくありません。
適度にうるおっている状態が望ましいです。
乾燥は静電気でホコリが付きやすく、被毛もパサパサして艶が無くなります。
適度に皮脂が分泌されないと乾燥してフケの原因にもなります。
ですのでシャンプーのやりすぎには注意しましょう。
冬は乾燥しやすく、また暖房機器の吹き出し口に当たっていると皮膚がどんどん乾燥していきます。
犬には直接温風が当たらない工夫なども必要になります。
ダブルコート
ラブラドールの被毛はダブルコートで2層構造になっています。
ダブルコートの特徴は寒い場所でも過ごせるように保温性が高いことです。
寒い時期が過ぎた春の終わり頃や、寒い季節が始まる秋の終わり頃になると換毛期になるため、まとめて毛が抜けるようになります。
このいらなくなった死毛が肌に付着し残ったままだと皮膚病の原因となります。
ですので換毛期にはこまめにブラッシングをしていらなくなった死毛を取り除く必要があります。
ガサガサの皮膚はアレルギーのせい?
皮膚がガサガサしていて、ラブラドールが体を痒がっているようであればアレルギー性皮膚炎かもしれません。
皮膚の一部ではなくからだの全体を痒がっていて皮膚が赤くなっている場合はアレルギーの可能性が高いです。
犬のアレルギーには食物アレルギーと環境アレルギーがあります。
室内飼育によるハウスダストやダニやホコリなどへの接触でアレルギーを起こすことがあります。
食物アレルギーは主に小麦やとうもろこしなどの穀物や牛乳や肉類などです。
これらは多くのドッグフードに含まれているものになります。
アレルギーの特定には必要に応じて血液検査を行うことができます。
検査結果でアレルゲンが特定できるようになるため、アレルゲンになっている食物を与えないようにすることができます。
材料を見て判断しドッグフードを選ぶ基準にもなります。
ガサガサの皮膚のケア方法は?
もし痒みが出ているようであれば、痒みを止める内服薬を飲ませることで対応します。
アレルギーであれば原因となっているアレルゲンとの接触をしないように対策していきます。
シャンプーの中にもオーツ(大麦)が使われているものもあるため食物アレルギーがあれば注意が必要です。
ノミアレルギーであればノミ予防をして家に持ち帰らないようにすること。
シャンプーをするときは保湿効果の高いものを選び、薬剤を肌に直接つけないでしっかりと泡立ててから優しく洗うようにしましょう。
シャンプーのしすぎは必要な皮脂まで洗い流してしまうため気をつけましょう。
アトピー性皮膚炎の場合は皮膚のセラミド(脂質)が減少しているといわれています。
皮膚が乾燥すると外からの防御力が落ち、皮膚の中にアレルゲンが侵入して症状を出す原因となります。
皮膚が乾燥するだけで痒みが出ることもあり、保湿をすることで痒みを抑えることができます。
犬専用の保湿スプレーを用意して、ガサガサになった肌やフケが目立つところにスプレーします。
乾燥がひどいところにはコットンでパッティングしたり被毛がパサついているときは全体にスプレーすることで対策します。
人間と犬がでは肌のpHが違うので保湿液も犬用のものを使うようにしましょう。
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体の中から対策することも大事です。
犬の皮膚は毛穴と直結しているアポクリン汗腺で皮脂を分泌し肌を守っています。
皮膚の乾燥を防ぐためには良質なオイルを採って皮脂を作りやすくしてあげることも有効です。
被毛や皮膚のコンディションを整えたり、腸内環境を整える効果があるサプリメントを摂取することで皮膚の乾燥を防ぐことができます。
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