気付いたらラブラドールの肘の毛が剥げてたなんてことありませんか?
これは中~大型犬がよくなる肘タコといわれるものです。
皮膚がむき出しになってしまっていてなんだか痛々しいですよね。
見た目もあまりよろしくありません。
ひどくなるとどんどん範囲が広がっていってしまいます。
肘タコがあると気付いたら早めに対策してあげるといいですよ。
ラブラドールにできる肘タコの原因とは
犬の肘タコはどうしてできるのでしょうか?
フローリングなどの固い床の上に寝そべったときに、前足の肘の部分が頻繁に床に当たったり擦れるため、徐々にそこの毛が剥げてしまいます。
毛が抜け落ちてむき出しになった皮膚は、何度も刺激を受けることでどんどん固くなっていきます。
犬は休んでいるときに伏せの体制でいることがけっこうありますよね。
1日の半分以上を寝て過ごす犬は、伏せをする時間や回数がおのずと多くなります。
何度も何度も固いところに肘が当たるので皮膚の角質層が厚くなって肘タコとなってしまいます。
角質層は皮膚の構造上もっとも外側にあり、古くなって死んだ細胞でできています。
皮膚が強い圧迫や摩擦を受けると、その下にある生きた細胞を守ろうとバリアの層を厚くして皮膚を強くしていくのです。
中~大型犬はある程度の体重があるので、からだの重みが直接肘の圧迫に結びつきます。
小型犬に肘タコが少ないのはそもそも体重が軽くてあまり負担がかからないためです。
肘タコは始めに小規模な脱毛が見られて、ほうっておくと脱毛がどんどん拡大していきます。
特に肥満体形の大型犬やいつも寝てばかりいる老犬になりやすい症状です。
角質化して固くなった肘が痒くなり、引っ掻いて出血したりすることもあります。
出血箇所にばい菌が入って炎症を起こすこともあるので注意が必要です。
うちのラブラドールはアレルギーを持っているため、乾燥する季節になると体中が痒くなってしまいます。
肘タコもアレルギーの影響で普通よりもできやすく、脱毛している肘を引っ掻いてしまい余計に悪化させてしまうことがあります。
ラブラドールの肘タコの治し方
肘タコは病気やケガではないため特に治療の必要はありません。
ただし炎症などを起こしていたり傷や出血がある場合は病院でみてもらいましょう。
ここでは脱毛して固くなった肘タコの治し方についてお伝えします。
まずは固くなっているタコを柔らかくする必要があります。
犬の皮膚は汗をほとんど掻かない分、皮脂の分泌が多いのが特徴です。
そのため保湿液などよりも脂質を多く含んだクリームのほうが有効です。
または白色ワセリンも肘タコに塗ると良いといわれています。
白色ワセリンは石油からできていてあまり良くなさそうですが、皮膚に吸収されることはないため、皮膚表面を覆って乾燥を防ぐ役割として使えます。
そして皮膚の内部から自然に治癒させていくことができます。
長年刺激を繰り返し放置してしまったような肘タコになるとなかなかもとの状態に戻るのは難しいといわれています。
ただ肘タコ用のクリームを使ったら毛が生えてきたという犬もいるようなので何年も肘タコがある犬には試してみるといいかもしれません。
ラブラドールの肘タコを予防するには
あと肘タコを治すのには固い床に肘を直接当たらないように環境を改善しなくてはいけません。
いくら肘タコクリームを塗っていても、肘の皮膚が常に刺激されていては治ることはありません。
柔らかいマットや毛布を敷く
そのためには、柔らかいマットの上で普段から過ごすようにすることです。
フローリングならばマットを全面に敷き詰める。
サークルやクレートの中であれば柔らかい絨毯や毛布などを敷いてその上で休ませるようにしましょう。
夏場の暑い季節になるとどうしても冷たい床に体をピッタリつけていたくなる子もいます。
犬によっては絨毯などを噛んでしまってもみくちゃにしてしまう子もいるでしょう。
そんなときは肘当てをつけてあげるといいでしょう。
肘当てをする
うちではラブラドールをお休みさせるときに、肘当てに靴下を代用して使っています。
短い靴下のつま先部分をハサミでカットして、かかとの部分が肘の位置にくるようにすると動きを邪魔せずにできます。
ただ激しく動くとずれ落ちることもあるので、そういった場合には着なくなったTシャツの上半分をカットして着せてあげるといいでしょう。
肘タコ防止専用の肘当ても売っているので気になる方はチェックしてみてください。
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