ラブラドールの健康状態を日々知ることは長生きに繋がります。
健康を把握するうえで分かりやすい症状のひとつに便の状態を見ることがあります。
下痢をしたり、臭いのきつい便をするなどいつもと違う便の状態が続くようであれば、なにかしら体にトラブルが起きている信号となります。
今回は犬の下痢や便臭についてお伝えします。
ラブラドールの下痢の原因
下痢とは便に含まれる水分量が多くなっている状態をいいます。
水分量が多くなる原因には
- 腸が水分を吸収しきれていない
- 腸が水分を余分に分泌してしまう
- 腸に炎症があり水分が沁み出てしまう
- 腸の動きが速くなることで便の流れが早くなり水分吸収が間に合わない
などの理由があります。
ドッグフードの変更
ドッグフードの急な変更により下痢することがあります。
また体質に合わないフードを与えることでも下痢をします。
ドッグフードを変えるときは、一気にすべてを変更するのではなく、全体の1割程度を変えて少しずつ慣らしていくようにします。
全てのフードが入れ替わるのに1週間~10日間ほどかけた方がいいでしょう。
このように少しずつ変えていっても下痢をするようであれば、そのフードが体質に合っていない可能性がありますので見極めることも大事になります。
ドッグフードには色々な材料が使われているため、その中にアレルギーを起こす物質が含まれているかもしれません。
普段と同じ内容のフードを与えていても、同じものを食べ続けることでアレルギー物質が体内に溜まり発症することがあります。
ずっと問題ないと思っていたフードでもアレルギーを引き起こさないとは限らないので注意が必要です。
食べ過ぎ
食事の量が多すぎることでも下痢をすることがあります。
食べ過ぎによって消化が追い付かなくなり消化不良を起こしている状態です。
便が通常よりも柔らかい場合は与える量が多いことが考えられるため、フードの量を減らすようにしましょう。
逆に硬い便が出るようであればフードの量を増やすようにしましょう。
ストレス
今までと違う急な環境の変化は犬にとって大きなストレスとなります。
気温により暑すぎたり寒すぎたりといった環境の変化や、留守番ばかりでひとりの時間が長いとき、運動不足、スキンシップ不足などもストレスの原因となします。
腸は神経細胞がたくさん集まる場所のため、ストレスを感じることで下痢をします。
人間もストレスが溜まるとお腹をこわすことがよくあります。
ストレス性の下痢の場合は、ストレッサーがなくなれば次第に症状が治まっていきます。
からだに悪いものを食べた
腐った食べ物や消化できないものを食べると下痢になります。
散歩中に目を離したすきに道端に落ちているものを食べてしまうことがあると思います。
よくわからないものの拾い食いは下痢を起こす原因となります。
拾い食いは必ずやめさせるようにしつけをするようにしましょう。
犬の下痢は病気の疑いあり?
水溶性の下痢や、下痢以外に嘔吐がある場合、または出血が目立つ場合などは病院に行って検査してもらってください。
下痢している以外は通常通り元気であれば一過性のものという可能性が高いので数日様子を見てもいいでしょう。
下痢が長引き症状がなかなか治まらないときは病院に行くようにしてください。
病気の症状で下痢になる可能性があるのは、細菌やウイルスの感染によって起こる腸疾患や、腸に腫瘍が出来ている場合、なにか中毒症状を起こしている場合などが考えられます。
下痢の対処法
下痢の症状がもし出た時にはどうしたらいいのでしょうか。
軽い下痢のようであれば2~3日様子を見ることも可能です。
下痢のときは腸内環境が乱れています。
まず行いたいことは、食事を与えないで胃腸を休ませることです。
1日2食を与えているのであれば、丸1日食事を抜いて休ませます。
翌日の朝は軽めにしてドライフードを水でふやかして消化にいいものを与えるようにしてください。
症状の軽い下痢程度であれば1日食事を抜くだけでも改善されることがあります。
下痢のときは脱水症状を起こしやすくなるので、水分は定期的に飲ませるようにしてください。
犬の便臭がきついのは
便のにおいがいつもよりも臭いときにはなにか異常が考えられます。
便のにおいには腸内細菌が関係しています。
腸内細菌には1000種ほどあるといわれていて、善玉菌と悪玉菌に分けることができます。
良い腸内環境に整えられているときというのは、腸内細菌は主に善玉菌が多くを占めています。
善玉菌は消化吸収を助けたり、免疫を高くし感染予防のために働きます。
悪玉菌は悪臭ガスを発生させたり、発がん性物質を発生させたりするため、便やおならの臭いがきつくなります。
つまり便臭がきついときは悪玉菌が増えている状態であり、健康状態が良くないことを表しています。
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