散歩中の拾い食いはやめさせなくてはいけません。
外に落ちているものの中には犬にとって危険なものがとても多いためです。
ラブラドールは食欲旺盛で食いしん坊なところがあります。
もともとの習性で何かを口に咥えることが遺伝子レベルで刻まれている気がします。
ですので犬の自由にさせていれば当たり前のように拾い食いをしてしまいます。
今回はラブラドールの拾い食いをやめさせるしつけ方についてお伝えします。
ラブラドールの拾い食いをやめさせるしつけ方
まず最初に犬が拾い食いをしてしまう大きな理由には、犬を好き勝手に歩かせてしまっていることが考えられます。
散歩中の行動が飼い主主導のもと歩けているかもう一度確認してみましょう。
基本は飼い主の左側をピッタリと歩くリーダーウォークです。
犬が自由に歩けるようにしてしまうと、好きなように歩き、行きたいところに向かい、好き放題匂いを嗅いで、そこに落ちているものを拾い食いしてしまいます。
拾い食いをやめさせるためには、拾い食いができない状況を始めに作ることが肝心です。
リードは短めに持って犬が落ちているものに近づきそうになったらすぐにリードを引いてやめさせるようにします。
犬は匂いを嗅ぐことで情報を集めています。
ですから匂い嗅ぎをすることは犬にとっては必要なことです。
まったく匂い嗅ぎをさせないことは犬にとってストレスになります。
匂い嗅ぎをするときは飼い主がしっかりとものが落ちていないか安全を確認してから飼い主主導のもとでやらせるようにすることです。
草むらなど何が落ちているか目視で確認できないような場所には決して入ってはいけません。
拾い食いでよく食べてしまうもの
落ちているものには色んなものがあります。
落ちてる食べ物
腐っている可能性があります。
また犬にとって食べてはいけない食べ物もあります。
石
石を食べて飲み込んでしまう犬もけっこういます。
そのうちに便と一緒に出てくれば問題ないですが、腸の中で詰まってしまったり、腸壁を傷つけてしまうこともあるので危険です。
タバコ
タバコはニコチンなど有毒な成分が含まれているため危険です。
ニコチン中毒となり死に至る可能性もあります。
ミミズ
生きているミミズには有毒性はありません。
ただし、死んでいるミミズの場合は細菌が発生している可能性があるため、お腹を壊したりする危険性があります。
他の動物の糞
他の犬や動物の糞には寄生虫やウイルスが含まれている可能性があるため危険です。
落ちているものは危険なものばかりだと分かると思います。
基本は拾い食いを出来ない状況にしつけることです。
次に拾い食いをしないための直接的なしつけ方法をお伝えします。
拾い食いをしないしつけ方法
訓練としては、餌を用意して、愛犬の近くに置きます。
餌を食べようと近寄ったらリードを引いて制止します。
愛犬が餌から視線を外したり諦めたタイミングで飼い主の手からごほうびを与えるようにします。
このときに「マテ」などコマンドを使って覚えさせるといいでしょう。
《参考動画》
ラブラドールが拾い食いをする原因
犬が拾い食いする原因はなんだと思いますか。
犬は本能的に独占欲が強く見つけたものを他の動物に取られないよう自分のものにしようとして口の中に入れてしまいます。
犬にとって外の世界は色々な誘惑がいっぱいです。
匂いを嗅いだり、口に入れたりすることは犬にとってはすごく楽しいことなので未知のものを拾い食いしてしまいます。
犬にとって飼い主よりも地面に落ちているもののほうが魅力的だと思っているからこのような行動をします。
散歩中に飼い主がごほうびをあげたりよく褒めてあげたりすると関心が飼い主のほうに向いてくるため拾い食いをすることは少なくなってきます。
この他にはストレスや栄養不足などによって拾い食いをすることも考えられます。
このような場合には、まずストレスを解消するための問題や、食事の問題を解決することが先決です。
拾い食いをやめさせようとすると噛む犬について
拾い食いした時に取り上げようとすると本気で噛んでくる犬がいます。
これも犬の独占欲からくるもので他のものに取られないように必死で守ろうとします。
無理やり取ろうとすればますます怒って噛みついてきます。
そのためには普段から下に落ちているものを拾い食いさせない訓練が大事です。
それでも、誤飲による危険を感じたときには、体を張って口の中から出すようにする必要があります。
口を開けさせる訓練では咥えたものと大好きなおやつを交換して口から出させる方法があります。
普段からスキンシップで口を自由に開けさせてもらえるようにしておくといいでしょう。
犬が拾い食いによって起こる下痢、嘔吐などの危険な症状
拾い食いをすることによって起こるリスクは
- 毒性のものによる中毒
- 感染症
- 消化器官に詰まったり傷をつけてしまう
愛犬が下痢をしてしまった場合は、拾い食いが原因になっている可能性があります。
細菌やウイルス、寄生虫などの感染によっても下痢を起こすことがあります。
拾い食いをした後に下痢を起こした場合はこれらの感染の疑いもあるため注意した方がいいでしょう。
拾い食いによって嘔吐する場合があります。
嘔吐することは体の中の悪いものを出そうとしているため、嘔吐した後にスッキリとして元気になっている場合は問題ありません。
しかし、嘔吐を繰り返ししたり、元気がなくなっている場合は危険です。
痙攣や激しい嘔吐をしているときはタバコや薬品、チョコレートなどによる中毒症状の表れかもしれません。
すぐに病院に連れていきましょう。
犬が拾い食いをしたものが毒物で死亡した例も数多くあります。
そんな不幸な目に合わせないためにも拾い食いは徹底してさせないようにするのが飼い主の務めだと思います。
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