ラブラドールはどれだけ餌を与えても常に餌を欲しがったりしませんか?
研究者によるとラブラドールは特にお腹を空かせていて太りやすい犬種のようです。
盲導犬や介助犬など各方面で活躍するサポータードッグとしての素質があることでも知られています。
ラブラドールの賢さを引き出すことにおいておやつを使うことが最も効果的な方法です。
しかしおやつを食べ過ぎると体重があっという間に増えてしまいます。
欲しがる犬にはたくさん食べさせてあげたいという飼い主の思いは深刻な健康問題につながっています。
あなたのラブラドールは太り過ぎではありませんか?
肥満は病気のリスクが高くなるため注意してください。
ラブラドールの太り過ぎは病気のリスクが高い?
犬の肥満は多くの一般家庭で起こっている問題です。
太りすぎは皮膚病、関節病、癌など多くの健康上の合併症を引き起こす可能性があります。
ラブラドールは食事を制限して理想的なからだの状態を維持することで寿命を15%延長できるとの研究結果もあります。
太りすぎ=肥満は脂肪組織の蓄積によるものです。
肥満は過剰な食事摂取と運動不足によって起こります。
ラブラドールの肥満は、人間と同じように健康や寿命に大きな影響を与えます。
理想体重の10~20%を上回ると健康への被害が見られるようになるといわれています。
太りすぎの病気①整形外科疾患
特に過剰体重は整形外科疾患の発症につながります。
ラブラドールに多く発症するのが、「股関節形成不全」です。
もともとラブラドールは遺伝的に股関節が弱いことが原因とされています。
肥満による体重の増加が股関節に負担を強いるようになることで、炎症を起こし痛みを誘発します。
その他、高齢になることで起こる可能性の高い関節炎は体重の軽量化で軽減することができます。
太りすぎの病気②糖尿病
肥満は「糖尿病」のリスクが高くなります。
ラブラドールは糖尿病になりやすい犬種で、特にメスがなりやすいといわれています。
糖尿病になってしまうと、インスリンの投与など長期的な治療が必要になります。
糖尿病のほとんどが健康的な体重を保つことで回避することが可能です。
太りすぎの病気③心臓病
体重が増加することで危険なのが「心臓病」です。
肥満によって心臓への圧迫が大きくなり心臓に負担がかかるためです。
呼吸困難や失神などの症状があらわれます。
太りすぎの病気④がん
「癌」の発症には遺伝的な要素もありますが、生活習慣病でもあります。
生活習慣病になるのは肥満が原因といえます。
肥満が癌の原因になることもあるのです。
ラブラドールは太りやすい?
ケンブリッジ大学の研究でどの犬が肥満になりやすいかを調べました。
310匹のラブラドールを調べ、体重と食欲に関する遺伝的変異を見つけました。
「POMC」と呼ばれる遺伝子の突然変異です。
POMCは通常空腹を止めるためのスイッチの一部のようです。
突然変異のある犬は空腹感を消すための遺伝的経路が壊れていることを意味しています。
つまりラブラドールは他の犬種にはない目立った遺伝子変異があり、食後の空腹感を止めることができず、常に食欲があるため肥満になりやすいようです。
盲導犬の95%以上にラブラドールが選ばれています。
ラブラドールは訓練中の報酬としてたびたびおやつを与えられます。
食欲が高ければ高い犬ほど働く意欲を高めることが出来ます。
このような遺伝子変異を持つ犬を人々が制御して繁殖させてきたことが、多くの食欲旺盛なラブラドールを作り出したと考えられています。
ラブラドールが太りすぎか判断するには
ラブラドールが太りすぎているかどうかは体重だけでは判断できません。
それぞれの体高や体格に合わせて適切に保つことがもっとも重要です。
肥満度を判断するのに最適な方法は、目で見ることと、体に触ってみることです。
ラブラドールの「スタンダード」といわれる理想の体形の写真などと比較して愛犬を観察してみることです。
①まずは横から見てみましょう
お腹がお尻に向けて吊り上がっているのが見えますか?
それとも水平でしょうか?垂れさがってるでしょうか?
理想は適度にお腹が吊り上がっていることです。
吊り上がりがなければ太りすぎです。
②次は真上から見てみましょう
腰のすぐ前にウエストのくびれがありますか?
ウエストのくびれがなくなってしまっていれば太りすぎです。
③最後にからだに触ってみましょう
胸のあたりを撫でた時に肋骨を感じられますか?
脂肪に覆われていて肋骨を確認できなければ肥満です。
ただし、横から見て肋骨が目で見えるのであればそれは痩せ過ぎです。
環境省:飼い主のためのペットフード・ガイドラインより
肥満度を測るうえで体重は個体差があるためあまり参考にはなりません。
あらかじめ愛犬の理想的な体重を把握しておいて、それを基準にして考えるのであれば問題ありません。
あくまでも太りすぎかの判断は見た目や触った感触で行うようにしましょう。
ラブラドールはなぜ太ってしまうのか?
ラブラドールが太りやすい犬種であること分かりましたが、太りすぎてしまうには当然原因があります。
それは食事の与えすぎ、おやつの与えすぎ、運動する時間が短いのどれかでしょう。
散歩や運動は毎日しっかりとした時間をかけて行う必要があります。
特にラブラドールは運動を多く必要することでも知られています。
適度に疲れるくらいがちょうどいい運動時間です。
愛犬がしっかりと満足していれば、ストレスでやけ食いを起こすこともなくなるでしょう。
ラブラドールは食事制限をして肥満を防ぐことが重要です。
1日に必要なカロリー量を知ることで必要以上に食べさせてしまうことがなくなります。
環境省:飼い主のためのペットフード・ガイドラインより
またカロリーの高い食事を与えすぎている場合は食事の内容を見直す必要があります。
食欲が抑えられないラブラドールは特に、たんぱく質が豊富で栄養素が高くカロリーを抑えた食事に切り替えるようにしましょう。
たくさん食べてもカロリーは多く取っていないのが理想です。
おやつは肥満の大きな原因となります。
しつけなどのトレーニングで使用する以外にはおやつは控えるようにしましょう。
りんごやバナナなどのフルーツを与えることをおすすめします。
人間が食事中にラブラドールに食べ物を分けたりしていませんか?
人が食べているものを与えることはしつけとしても良くないうえに、肥満にもつながるためやめましょう。
1日の中で食事の時間を決めて、一定の食事間隔をあけて、同じ量を毎回与えるようにしましょう。
それを習慣として犬に覚えさせていくことが大事です。
低カロリーで肥満を防止するドッグフードは
今まで与えていたドッグフードを適正な量に減らすだけではどうしても栄養に偏りが出てしまいます。
体重管理をするためにはドッグフードの内容を見直すことも重要です。
栄養バランスが整えられていてそのうえ低カロリーのものはプレミアムドッグフードの「モグワン」がおすすめです。
犬のダイエットに重要なことは健康的に痩せることです。
そのためにはしっかりとした筋肉や骨を作るためのたんぱく質が豊富に取れること、しかも良質であることが重要です。
余分な脂肪のみを減らして、それ以外の栄養素が不足しないようにすること。
市販のドッグフードは高カロリーのものが多く、穀物などが主原料のものが大半です。
減量を目的にドッグフードの量を減らせば、カロリーを抑えられても、からだに必要な栄養素まで不足してしまうことになります。
モグワンは100gあたりのカロリーが 344kcal、脂質が12.0%、 たんぱく質が28.0%とダイエットに適しています。
危険な材料も使っていないし、関節を作る栄養素も多く含まれているので老犬でも安心して与えることができます。
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