ラブラドールを室内で飼うのにサークルやケージが必要なの?とよくいわれます。
きっと想像するのは家の中で自由に放し飼いにしているイメージだと思います。
室内で飼っているのだからわざわざ狭いところに閉じ込めるのはかわいそうだと思っていませんか?
でも実は犬は狭いところが大好きなんです。
犬の習性でサークルやケージがあったほうが安心して過ごすことができます。
今回はラブラドールのサークル・ケージについてお伝えします。
ラブラドールの室内飼いにサークル・ケージは必要?
ラブラドールを我が家に迎え入れようと思ったときに最初に考えるのが、サークルやケージのことだと思います。
室内で飼うのだから別になくてもいいのではないかと考えたりしてませんか。
ラブラドールは賢いしおとなしいから人間と一緒にいても特に問題はないだろうと。
しかしそれは人間から見たイメージにしか過ぎません。
犬本来の習性を考えたら少し違うということが分かると思います。
犬は穴倉動物
犬はもともと穴倉動物で、斜面に横穴を掘って寝床にしていました。
犬にとっての穴倉は四方八方が囲まれていることで、外敵から身を守るために必要な住処だったのです。
犬は生きていくうえで、危険なことから解放されリラックスできる空間が必要でした。
そして自分の身を守るという習性はペットとなった今でも犬に受け継がれています。
犬は狭いところを好みます。
それは慣れ親しんだ家族と一緒だとしても、自分が安心していられる空間を必要としています。
室内飼いにおいてもサークルやケージは犬にとっての穴倉と同じ役割を果たします。
犬はテリトリーを守ろうとする習性がある
犬は群れで生活する習性があります。
犬が普段から縄張りを強く意識しているのは群れで行動していたからです。
自分たち群れのテリトリーに外敵が入ってこないようにいつも気を張り巡らせています。
ですので急な来客や知らない人に対して警戒心を抱き威嚇したり吠えたりすることがあります。
そんなときでも安心して過ごせる自分のパーソナルスペースがあればストレスを感じなくてすみます。
現在の犬にとっての群れは家族になります。
家の中が群れのテリトリーで、飼い主はその群れのリーダー的存在になります。
犬はリーダーから与えられた居場所があることで安心してその群れの中で生活していくことができます。
犬の習性を考えれば室内飼いであってもサークルやケージなどのハウスは必要だといえます。
ラブラドールにとってサークル・ケージのメリット、デメリット
ラブラドールが賢くておとなしいといわれているのは徹底したしつけをされた犬だからです。
ラブラドールのように活発な大型犬は、もししつけをしていなければ問題ばかりを起こす犬になってしまうでしょう。
サークルやケージがあればしつけをするうえでも効果的になります。
サークル・ケージのメリット
一番始めにしつけたいのがトイレトレーニングです。
部屋で放し飼いにしていると、部屋のどこでも自由に排泄してしまう可能性があります。
しかし、ハウスがあれば犬の習性で自分の寝床を汚すことを犬はしたがりませんのでハウスの中で排泄することは基本ありません。
ハウスから出したときに所定のトイレに連れていくことで、トイレトレーニングを効果的に行うことができます。
ハウスで過ごすことが当たり前になってくると、留守中に危険なものを誤飲することも防ぐことができます。
共働きであったり日常的に留守にする家庭でのラブラドールの飼い方としては、いつも留守中はハウスで過ごすのが望ましいでしょう。
人間が予想もしないことが起こる可能性もあります。
ハウスの中が安心できる場所であれば、飼い主が留守のときにもストレスが少なく留守番をすることができるため分離不安症になりにくいといわれています。
ハウスを用意してあげることで必要以上に周りを警戒して威嚇することがなくなります。
テリトリー意識を抑えてリラックスして過ごせるので落ち着いた性格になりやすいといわれています。
ハウスの中にいることに慣れておけば、病院や旅行など車での移動時にも安全に運ぶことができます。
また災害時に同行避難する際に避難所でケージに入ることに慣れていればストレスを抱えずに過ごすことができます。
サークル・ケージのデメリット
サークルやケージがあることによるデメリットはラブラドールにとって暇を持て余してしまうことが考えられます。
安心して過ごせる居場所というメリットがある反面、やはり自由がなくなるという意味ではデメリットとなるでしょう。
しかし安全と自由とは相反するものなので仕方ないといえます。
対策としてはある程度自由に動けるようにサークルを広めにとって快適にしてあげることが
得策だと思います。
いくら犬が狭いところが好きとはいえ、留守中にずっと穴倉ばかりいてはストレスになってしまう可能性があります。
留守する時間が長ければ長いほど、大きめのサークルを用意してあげたほうがいいでしょう。
そして帰ったらフリーにして遊んであげること、散歩や運動の時間もしっかりとることが大事です。
大型犬の場合、ケージにしてもサークルにしてもそれなりのスペースを確保する必要があります。
犬のパーソナルスペースを増やすことで、リビングは狭くなってしまうためそこは覚悟が必要です。
またトイレトレーニングが完全じゃない間はハウス内で粗相をしてしまうこともありえます。
そんなときにはハウス内と犬の体中を洗わなくてはならなくなり非常に大変なことになるでしょう。
ラブラドールに必要なサークル・ケージの大きさは
大型犬のラブラドールは生まれて1年も経たないうちに成犬くらいの大きさになってしまいます。
小さいのは生まれてからほんの数か月の間だけです。
ですので、子犬サイズでケージを選んでしまうと大きくなってから入れなくなってしまいます。
買い替えることを前提ならばいいですが、ずっと使い続けていきたければ成犬が入ってもゆとりが持てるサイズを選ぶことです。
サークルとケージの違いは、サークルは側面だけが柵で囲まれたもので、ケージはそれに床と屋根が付いたものをいいます。
サークルは天井がないのでコミュニケーションが取りやすかったり、掃除も簡単にできるというメリットがあります。
ただしサークルは側面しかないためやや強度にかけます。
天井がないのである程度の高さがなければ脱走する恐れがあります。
最低でも90cmくらいの高さがあったほうがいいでしょう。
脱走はケガの危険もあり、関節などに大きな負担をかけてしまうことになります。
ケージは脱走の心配がなく、上から物が落ちてきても安全です。
ケージに入ることに慣れさせていれば災害時に避難所でもすんなりケージに入っていられます。
うちではサークルとバリケンをダブルで使っていて、留守中に動けるところと穴倉を確保しています。
ラブラドールのサークル・ケージを設置する場所
ハウスを設置する場所は家族がいつもいる場所が一番です。
ラブラドールは人といるのが大好きな犬種です。
そして犬は群れで生活する習性があるので1匹でいるよりも複数でいることのほうが安心します。
サークル・ケージを家の中で置くならリビングがおすすめです。
大好きな家族といつも一緒にいられることがラブラドールにとって幸せなことです。
ただリビングの中でも落ち着ける場所にしてあげてください。
テレビの真横などあまりうるさいところは落ち着きません。
特に暑い場所や寒い場所も避けて風通しの良い場所を選んであげるといいでしょう。
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