モグワンは子犬に食べさせてもいい?肝臓の悪い犬は大丈夫?

犬の将来は、子犬のころの食事がどんな内容だったかによって体の基礎となる肉体づくりに大きく関係してきます。

特に成犬になるまでの1年半の間は、もっとも体が大きく成長する期間です。

高品質で栄養バランスに優れたドッグフードであれば、子犬に与えるのにも安心できてとてもおすすめです。

人気ドッグフードの中のひとつに「モグワン」がありますが、このモグワンには「子犬用」や「老犬用」といった種類がありません。

「モグワン」のようなプレミアムドッグフードを試してみたいと思ってるけど、子犬に食べさせてもいいのかな?と、疑問に感じている飼い主さんもいるようなので今回はそのあたり詳しく見ていきましょう。

 

モグワンは子犬に食べさせても大丈夫?

結論から言うとモグワンは成長期の子犬に与えても大丈夫です。

 

「モグワン」と「FEDIAF」との比較
栄養素 モグワン 「FEDIAF」の基準値 栄養基準比較
成長期
たんぱく質 28.00% 25.00%
脂質 12.00% 8.50%
リン 1.27% 0.90%
マグネシウム 0.17% 0.04%
ナトリウム 0.29% 0.22%
カルシウム 1.65% 1.00%
カリウム 1.05% 0.44%

 

上の表を見てもらえば分かる通り、「FEDIAF」(欧州ペットフード工業連合会)による「栄養ガイドライン」では、もっとも栄養が必要な14週までの成長期と比較をしても、モグワンの栄養素は十分に基準値をクリアしています。

プレミアムドッグフードと呼ばれているものは良質に作られているので、「子犬」から「老犬」の全年齢を対象としているものがほとんどで、「子犬用」や「老犬用」といったものが用意されていない場合が多くあります。

 

モグワンはチキンとサーモンが豊富に使われている

モグワンの材料はその半分以上が「動物性のたんぱく質」でできています。

動物性たんぱく質は子犬のからだの成長にはかかせないもっとも大事な栄養成分です。

この時期にしっかりとした肉を食べずに、穀物ばかりのフードや低価格で質の悪い肉ばかり食べていると丈夫な骨や筋肉を作ることができません。

こうした意味でもモグワンは「チキンとサーモンが材料の53%」も使われているので、子犬の肉体づくりには十分一役買ってくれます。

サーモンは良質なスコットランド産で、健康効果の高い「アスタキサンチン」や「DHA・EPA」を含んでいます。

これらは子犬の骨や筋肉の成長に欠かせない栄養素です。

 

モグワンは犬の苦手な穀類は未使用

一般的なドッグフードに多く使われている材料にとうもろこし小麦などがあります。

実はこういった穀類は犬にとって消化するのが苦手な食べものであり、アレルギーを引き起こす代表的な食物でもあります。

アレルギーなどから起こる皮膚炎は、犬の寿命を縮めることに大きく影響を及ぼすということが、オーストラリアとイギリスの研究チームの調査によって指摘されています。

犬の唾液には「アミラーゼ」というでんぷんを分解する酵素が含まれていません。

モグワンは、「グレインフリー」といって犬の消化に悪い穀類は一切使用していないため、子犬の消化器やアレルギー体質の犬にとっても安心して食べさせることができます。

 

モグワンは品質や安全性も高い

さらにモグワンは品質の安全性が非常に高いことが証明されているので、安心して食べさせることができます。

それは「ヒューマングレード」という人間が食べる基準で作られていて、基準が厳しいイギリスの「FEDIAF」認定工場で作られているため品質管理においても徹底されています。

ペット先進国のイギリスは、日本よりもはるかにペットフードに対する安全基準がしっかりとしています。

市販のドッグフードには原材料を安くするために犬のことを考えていないものが多くあるので注意しましょう。

 

モグワンの使用は生後2ヶ月の子犬から

モグワンの使用について以前は、「生後4か月の子犬から」とメーカーでは推奨していました。

その理由は、生まれて間もない子犬は消化器官が未発達なため、栄養素が高いサーモンなどの使用によりお腹を壊してしまう恐れがあるためだったようです。

しかし現在では改良がされて、「生後2ヶ月の子犬」からでもモグワンを食べさせることができるようになりました。

生後2ヶ月はちょうど母犬のおっぱいから離れて離乳期に入るタイミングなので、ドッグフードを始めるタイミングと重なります。

 

モグワンは「食いつきと愛犬の健康のため」がコンセプトで作られたドッグフードで、「手作りごはん」を目指して開発されたため、「子犬」から「老犬」まで全年齢に対応できるように作られています。

良質の肉類を53%も使い、野菜やフルーツもたっぷり使っているので、子犬の栄養バランスをサポートし、皮膚の状態や被毛の艶が良くなったり、涙やけの予防など体の内側から健康にしていくことができます。

 

モグワンは下痢する?

原材料の品質の良さと安全性は確保できていても、中には食いつきが悪かったり、モグワンにしたら下痢になったという「口コミ」を見かけることがあります。

ただし、下痢をしてしまった犬の中には、フードの切り替えが上手くできていなかった子もいる可能性があります。

今まで食べていたドッグフードを急に違うものに変えると、胃腸が急な変化に対応できずに下痢を起こすことがあります。

そのため、ドッグフードを違うものにする際には、始めに従来のフードに対して1割ほど新しいフードをミックスして、徐々に新しいフードの割合を多くし、10日間ほど日数をかけて切り変えていくのが正しいやり方です。

 

正しいやり方をしても「モグワンを食べたときだけ」下痢をしてしまうのであれば、なにかその子の体質に合わない食材が含まれていることが考えられます。

もし合わない食材が分かっているのなら、まずは原材料を見て確認しておきましょう。

モグワンは100円で100g分のお試しができるキャンペーンがあるので、もし下痢や食いつきが心配ならそちらを先に利用するのもいいでしょう。

ただしお試し100円キャンペーンの広告は探しても出てこないので、偶然どこかで出会ったら試してみることをお勧めします。

 

また子犬のうちは胃腸が未発達ですので、モグワンをふやかしてから与えるのがいいと思います。

うちのラブラドールは5歳になった今でもモグワンをお湯でふやかしてからあげるようにしています。

ラブラドールはもともと胃腸が弱い犬種なんです。

ふやかすときには、熱湯ではなくぬるま湯にひたして15分ほどふやかすようにしてください。

熱湯は火傷の原因にもなりますし、せっかくの栄養素を壊してしまうのでぬるま湯にしましょう。

 

モグワンはプレミアムフードの中でも低カロリー

成長期の子犬はからだの成長にそなえカロリーや脂肪の要求が高くなります。

大型犬が病気になりやすい大きな原因のひとつに肥満が挙げられます。

肥満は心臓への圧迫や腰や足など関節への負担により病気を引き起こします。

そのため大型犬は体重管理がとても大事で、老後も健康で過ごすためには肥満にならないように気をつけなくてはなりません。

食欲旺盛な子犬は与えたら与えた分だけ食べてしまうので、低カロリーのフードを選ぶことが肥満対策になります。

モグワンは高たんぱくなプレミアムドッグフードの中でも低カロリーなことが特徴です。

 

モグワンは子犬にも食べやすい小粒サイズ

ドッグフードは品質を保つために水分量を10%以下におさえています。

そのためドッグフードを勢いよく食べると唾液が吸収され喉に詰まらせることが実は意外にも多いのが知られていません。

そういった意味ではモグワンは一粒が1㎝ほどの小粒サイズで真ん中に穴が開いたドーナツ型なので、子犬が食べるのにも安心の大きさです。

ぬるま湯でふやかしてあげればさらに喉に詰まらせるといった危険からも守ることができます。

 

子犬にはモグワンを3~4回に分けて与えよう

子犬の食欲は日増しに増えていくと思いますが、しかしそれでも消化器官はまだまだ未熟ですし、一度に食べられる量もそれほど多くはありません。

1日の決められた摂取量の規定を守り、幼犬(生後6ヶ月まで)のうちは出来れば1日4回に分割して与えるのがいいでしょう。

子犬のうちは空腹になると嘔吐したり「低血糖症」になる恐れもあるため、空腹時間を作らないためにも複数回に食事を分散することが有効です。

モグワンは穀物や人工添加物が不使用なので、子犬の消化器官にも優しくて安心です。

もし決まった給与量を与えてもお腹を空かして全然満足していないようであれば、ミルクを少し与えるようにするといいでしょう。

 

子犬(2ヶ月~)に与えるモグワンの給与量は

給与量
子犬(2~15ヶ月)
成犬時の          体重 1日あたりの給与量
2~3ヶ月 4~5か月 6~7か月 8~9ヶ月 10~11ヶ月 12~13ヶ月 14~15ヶ月
1~4kg 60~70g 80~90g 80~90g 60~70g 50g~成犬 成犬 成犬
5~10kg 140~150g 160~170g 170~180g 160~170g 140~150g 成犬 成犬
11~15kg 170~180g 190~200g 210~220g 210~220g 200~210g 190g~成犬 成犬
16~20kg 210~220g 230~240g 250~260g 250~260g 230~240g 220g~成犬 成犬
21~25kg 260~270g 280~290g 300~310g 300~310g 280~290g 270g~成犬 成犬
26~30kg 310~320g 330~340g 350~360g 370g 350~360g 330~340g 310~320g
31~35kg 350~360g 370~380g 390~400g 410g 390~400g 370~380g 350~360g

モグワンの公式サイトで指定されている給与量が上記のものになります。

およその成犬時の体重と月齢を見て1日あたりの給与量を確認しましょう。

これを目安にしてあげて、「食べ残したときや、もし下痢、軟便気味」になってしまったら給与量を減らす」ようにしましょう。

また「便が固すぎる」ようなら給与量を少し増やす」ようにしてください。

 

モグワンは子犬にもおすすめ!

モグワンはこんな犬におすすめ

●毎日健康で長生きさせたい
●関節トラブルを避けたい
●涙やけが気になる
●アレルギー体質
●毛並み毛艶が良くない
●とにかく体に良いものをあげたい
●肥満になりやすい
●胃腸が弱い
🐶モグワンをおすすめする理由
………………………………………………………………………………………
◆良質なお肉がふんだんで野菜や果物も食べられる
◆脂肪になりにくいチキンやサーモンが使われている
◆関節に良い成分が含まれている
◆胃腸の負担や穀物アレルギーを配慮したグレインフリー
◆人間が食べるのと同等の基準の材料が使われている
◆からだに有害な人工添加物が使用されていない

モグワン公式サイト

 

モグワンのメリットとデメリット

モグワンのメリット

■人間でも食べられる品質の原材料のみを使用している
■体に害のある添加物は使用していない
■たんぱく質は豊富でも低カロリー
■品質が高いのに価格が良心的
■多くのユーザーがいる
モグワンのデメリット

■鶏肉アレルギーの犬には食べさせられない
■粒の大きさが小さい
■給餌量が多め
■通販しか売っていない
■市販ものと比較すると料金が高め
■生後4か月からじゃなきゃ使えない(改定)

 

モグワンは肝臓の悪い犬に与えてもいいの?

肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれていて、肝臓が悪くなっていてもあまり自覚症状があらわれないため病気に気づきにくい臓器です。

犬の肝臓病に多いのが肝炎ですが、肝炎は細菌、寄生虫、毒性のある物質などさまざまな原因で炎症を起こす病気です。

摂取した「たんぱく質」は体内で分解したあと、「アンモニア」などの毒素が残るため肝臓に運ばれて無毒化されます。

先天的に肝臓での無毒化ができない犬がいたり、重篤な肝炎などにかかっていると後天的にも無毒化ができなくなることがあります。

肝臓で本来解毒されるはずのアンモニアなどの毒性が体内に循環すると意識障害を起こすことにもつながります。

肝機能が低下している犬に対しては、「高たんぱく質な食事」や「便秘によるアンモニア増加」は病気を誘う原因となるため注意が必要となります。

 

ただし肝機能を再生させるためには栄養がとても大事で、良質なたんぱく質や十分なカロリーがある消化の良い食事も必要です。

たんぱく質は肝臓の再生には必要ですが、アンモニアのリスクもあるため、重度な肝臓病にかかっているときにはたんぱく質の摂取を抑える必要があります。

また脂質の取り過ぎは肝臓に負担がかかります。

 

モグワンのタンパク質は28.00%で脂質は12.00%です。

他のプレミアムフードと比較してたんぱく質が高すぎることはなく、カロリーも低めなので肝臓に悪いということはありません。

しかしもともと肝臓の数値が悪い犬にモグワンを与える場合には、注意が必要です。

事前に動物病院で判断してもらったほうがいいでしょう。

 

リン・カルシウム・マグネシウムは適切か

多くの犬が発症する「尿路結石」は尿道に石ができてしまう病気です。

「尿路結石」は「リン」・「カルシウム」・「マグネシウム」などミネラルの過剰摂取が原因で引き起こされるといわれています。

ただしこれらの成分は取らないほうがいいわけではなく、骨や丈夫なからだを作るうえでは欠かせない成分となります。

モグワンは肉の含有量が多めなので少しリンが高めなのでは?と思われるかもしれませんが、大切なのはリンの絶対数ではなくリンとカルシウムとのバランスです。

カルシウムとリンの理想的な比率は1:0.6~1:0.8と言われています。

モグワンの比率は1:0.8になるので尿路結石対策にもおすすめです。

 

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