ご飯のときはあんなに飼い主に注目してくるくせに、いざ来て欲しい場面で愛犬をいくら呼んでも完全無視なんてことありませんか?
少しでも反応してくれればまだかわいいですが、こっちをまったく見ようともしない。
飼い主をバカにしているのか、それとも気まぐれなのか?
犬は一体どんな心理状態なんでしょう?
今回はラブラドールを呼んでも来ないとお悩みの飼い主さんにお送りします。
ラブラドールを呼んでも無視されるのはなぜ?
ラブラドールとの関係は飼い主に対してなんでも素直に従ってくれるのが理想的ですよね。
犬に社会性を持たせるためには、飼い主に対して絶対服従というのが基本のしつけになります。
愛犬を呼んだらすぐに跳んで駆け寄ってきてくれたら、それはかわいくて仕方ないことですよね。
しかし、いくら呼んでも叫んでも一向に来る気配はなく完全シカト!
これじゃあ悲しすぎます。
犬はどうして飼い主を無視するのでしょうか?
無視をするときの犬の心理を考えてみましょう。
飼い主より他に楽しいことがある
例えば何かおもちゃで夢中になって遊んでいて、楽しくて飼い主のいうことよりも遊びのほうを優先してしまっているのかもしれません。
理想は飼い主といることが一番楽しい時間と思わせることができたら勝ちです。
飼い主が超大好きな状態ですね。
飼い主の近くに行くと嫌なことがある
飼い主に呼ばれたときはいつも遊びを中断しなきゃいけないなど、呼ばれたら嫌なことがあると思ってしまっている。
子犬のときに名前を呼ばれた後にひどく叱られた経験が記憶として残ってしまっている。
普段から大声で名前を呼んで怒っていませんか?
犬は飼い主から呼ばれることは嫌なことだと認識しているかもしれません。
飼い主の近くに行っても楽しいことがない
呼ばれて近くに行ってもとくにご褒美がないので行くメリットを感じていない。
飼い主のそばにいる=楽しいこと、という状態ができていない。
いつも叱ってばかりなので、そもそも愛犬にあまり好かれていない。
飼い主に呼ばれてもどうしていいのか分らない
「呼び戻し」のしつけがされていないため、犬が理解しておらず呼ばれてもどうしていいのか分っていない。
犬は呼べば勝手に来るわけではありません。
ちゃんとしたしつけが必要です。
ラブラドールを呼んでも無視するときには、大きく分けてこれらのような心理状態になっていると考えられます。
ラブラドールを呼んでも来ないのは危険なことも
ラブラドールを呼んだときに飼い主のもとに来させるようにするのは、愛犬にとって非常に大事なことです。
ラブラドールは好奇心旺盛で賢い犬なので脱走する犬ともいわれています。
気持ちが高ぶって本能の赴くままにどこまで走っていってしまうかもしれません。
普段はリードで散歩をしていても、なにかの拍子にリードを離してしまったり、万が一リードが切れてしまうなんてこともありえないことではないでしょう。
庭の壁を飛び越えて外に出て行ってしまうことだって考えられます。
もしそのような事態になってしまったら、道路に飛び出して車に跳ねられてしまう危険があります。
追いかけても姿を見失ってしまい迷子犬になってしまう危険もあります。
ドッグランなど多くの犬が集まるところでは、何かの拍子に他の犬と喧嘩になってしまう危険性があります。
大型犬の喧嘩はエスカレートして死亡事故につながることがあります。
そんなときに呼び戻しが出来ないと、喧嘩を未然に防ぐことができず取り返しの付かないことになってしまいます。
愛犬を呼び戻すことができるのは、愛犬や他の飼い主の犬の命を守ることに大きく関係しています。
ラブラドールは呼んだら戻ってくるように必ずしつけをしておきましょう。
ラブラドールの「オイデ」のしつけ方
ラブラドールの「呼び戻し」をしつけるためには「オイデ」などのコマンドを使って行います。
愛犬を呼んでも来ない理由は、来ても楽しいことがあると思っていないことが一番の原因です。
ですので、「オイデ」のしつけをするためには犬が来たときに喜ぶことをするようにします。
呼び戻しのしつけ
- 向かい合わせで犬を座らせる
- 手に持ったご褒美を見せる
- 「オイデ」と言って後ろに数歩下がる
- 犬が近くに来たらご褒美をあげてよく褒める
犬は逃げるものを追う本能があるため、後ろに下がりながらやるのが効果的です。
そして何より「飼い主の近くに行くことは楽しい!」と思わせることがポイントです。
「マテ」ができる犬ならば
- 向かい合わせで犬を座らせる
- 手に持ったご褒美を見せる
- 「マテ」をさせる
- 「マテ」をしたまま後ろに下がる
- 「オイデ」と声をかける
- 犬が近くに来たらご褒美をあげてよく褒める
少しずつ距離を伸ばしながら訓練するようにしましょう。
距離を伸ばすためにはロングリードを必ず使うようにしましょう。
この訓練を繰り返しすることで、遠くにいても「オイデ」と呼べば近くに来るようになります。
ご褒美をあげる回数は徐々に減らしていき、褒めるだけでも呼べば来るようにしつけしていきましましょう。
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