ラブラドールレトリバーを毎日欠かさずに散歩に連れて行ってますか?
散歩は健康への第一歩ですので必ずやっていきたいものです。
しかしながら、その散歩でなんだか違和感を感じている方いませんか?
うちの犬は歩き方がちょっとおかしいかも。
なんか他の犬と歩き方が違う。
今までと比べて歩き方が変。
など、気付いたら違和感を感じていることがあるかもしれません。
そんなときは早めに検査を受けたほうがいいでしょう。
ラブラドールの歩き方がおかしい?
犬の歩き方がおかしく感じたり、違和感を感じたりすることがあるかもしれません。
通常の歩き方とどう違うのでしょうか?
いくつか例を挙げていきたいと思います。
モンローウォーク
まずラブラドールの歩き方でおかしいとよく言われるのがモンローウォークです。
モンローウォークはアメリカの女優マリリンモンローの特徴的な歩き方で、お尻を左右に大きく振ってセクシーに見せる歩き方です。
ラブラドールがこのように大きくお尻を左右に振って歩くのは通常であればおかしいことです。
なにか疾患があるのかもしれませんので要注意です。
跛行
バランスを崩しながら歩くことを跛行(はこう)といいます。
不自由に足を運んでいるようであればなにか足に異常があります。
特に歩き始めに不自然な動きすることが多く見られます。
うさぎ跳び
うさぎのように後ろ足を左右同時に蹴って歩くことです。
この歩き方は後ろ足が弱く、将来思うように動かせず引きずるようになる可能性があります。
後ろ足の左右の幅が狭い
ラブラドールの場合、通常後ろ足の左右の幅は7~10㎝程度です。
その幅が2~5㎝ほどまで狭くなっている場合は、痛みを避けているためにこのような形になっていることが考えられます。
走るのを嫌がる
走るのを嫌がったり、散歩の途中で座り込んでしまうのは足に痛みが出ている可能性があります。
階段などの段差を嫌がったり、ジャンプをしなくなったりするのが特徴です。
斜めに歩く
カニのように体を斜めにした状態で真っすぐに前に歩く犬がいます。
長い脚を持つ犬に多く、後ろ足が前足に干渉することを避けるためのようです。
もともとそのような歩き方をしていたのであればあまり問題はありませんが、突然そのような歩き方をするようになったのであればなにか異常が考えられます。
横座りをする
ごくたまに横座りをする犬は癖があってやっていることが多いです。
しかし、毎回座るたびに横座りをしていて、しかも毎回同じ向きでしか横座りしないようであれば、脚に疾患がある可能性があります。
このように歩き方が通常と比べて違うようであれば足になんらかの異常が考えられます。
これらの症状は初期の頃は気付きにくいものです。
飼い主がこういった犬の行動にいち早く気づいてあげられることがなにより大事だと思います。
歩き方に異常を感じたら動物病院で早めに検査をすることをおすすめします。
ラブラドールの脚の病気に多いのが「股関節形成不全」だからです。
ラブラドールに多い股関節形成不全とは?
「股関節形成不全」とは骨の変形などによって股関節が上手く噛み合っていないために起こる病気です。
大型犬に多いといわれています。
股関節は骨盤と足をつなぐ関節で、骨盤にある球状のくぼみに大腿骨のボールのような付け根がしっかりと組み合わさるようになっています。
しかし、この咬み合わせが上手く機能しないと炎症を起こして痛みを誘発します。
股関節の痛みによって、歩き方がおかしくなったり、運動するのを嫌がったりするようになります。
ラブラドールが股関節形成不全になる原因は
大型犬になる可能性が多い股関節形成不全ですが、実はラブラドールがこの病気になる一番の原因が遺伝によるものだということです。
ラブラドールが股関節形成不全になる原因の70%が遺伝によるもので、残りの30%が環境によるものだといわれています。
遺伝的要因
このような現状になった背景には、こういった異常な遺伝子を持った親同士の交配がさかんに行われたことが理由と考えられています。
しかもいま日本にいるラブラドールのうちの50%以上が股関節形成不全にかかっているともいわれています。
実際に股関節形成不全にかかっても脚にあまり症状があらわれないこともあるため気付かない飼い主も多くいるようです。
しかし、症状がほとんど見られなくても遺伝的疾患をもともと持っていることがあります。
このような犬の脚に大きな負担をかけると症状が後々になって出てしまうかもしれません。
そのため骨の形成が終わる2歳あたりに一度レントゲン検査を受けることが推奨されます。
環境的要因
遺伝以外の残り30%の環境的な要因としては、股関節に大きな負担を強いる生活を送ることです。
特にカロリーの過剰摂取による肥満が問題となります。
骨の形成が完了するまでの2歳くらいまでの間に肥満になってしまうと、体重により股関節に大きな負担がかかります。
発育途中にこのような大きな負担が掛かると病気を誘発してしまいます。
ラブラドールは股関節形成不全になる可能性が極めて高いといえます。
普段の生活からなるべく股関節には負担がかからないように工夫することも必要です。
そのためには、滑るフローリングの上にはマットを敷く。
硬い地面であまり過度なジャンプはさせない。
2歳を過ぎた後でも体重管理をしっかりとする。
股関節が弱いということは念頭に置いて生活するようにしましょう。
犬の股関節形成不全の治療とは
一度股関節形成不全の大きな症状がでてしまうと、正常な関節に戻すことは難しいようです。
ですので、早期発見と早期治療が大事になります。
早めに飼い主が気付いてあげられるかどうかが鍵になります。
基本治療としては
- 痛みを抑える
- 炎症を抑える
- 進行を遅らせる
これらが基本となります。
そのためには
- 薬の服用
- 体重制限
- 運動制限
- リハビリ
などを行います。
この他に外科的治療もあります。
- 切除関節形成手術
- 骨盤三点切り術
- 人工関節置換手術
など外科的治療には30~40万円以上の高額な費用がかかるようです。
愛犬が歩く姿は毎日のように見ていると思います。
毎日見ているからこそ見逃してしまいがちなことでもあります。
あらためて正しい歩き方が出来ているのかチェックしてみましょう。
歩き方に少しでも疑問が生じるようであれば、獣医師に相談してみるのがいいと思います。
あらかじめレントゲンで検査をしておけば心配も減るでしょう。
犬にとって歩けなくなることは死ぬことと同じくらい辛いことです。
いち早く飼い主さんが気付いてあげてください。
またペット先進国のアメリカでは「関節用のサプリメント」は大型犬の関節炎予防に幅広く利用されています。
ラブラドールは遺伝的に関節を痛めやすく、肥満や老化、激しい運動などが原因で、日常的な予防対策だけではどうしても限界があることも。
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犬の寿命は長くなっていますが、その一方で歩くことができずに寝たきりになっている犬が増えているのも現状です。
そうならないためには良質なサプリメントを普段から与えることです。
そうすれば老犬になってもずっと一緒に元気に散歩ができるようになります。
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